【救いがない】社内ニートが『社内失業』を読んで泣きながら感想を語る

仕事暇すぎ

仕事が暇すぎる毎日に脳みそを溶かされかけたもじゃこです。こんにちは。

 

 

同じく仕事が暇な皆さん、『社内失業』という本をご存知ですか?
現役の社内ニート(社内失業者)でありライターである増田さんが書いた本です。

 

 

 

 

元社内ニートとして読まないわけにはいかないよね、ということで
今回はその『社内失業』を読んだ感想と、自分なりに考えたことをお話していきたいと思います。

 

 

現役の社内失業者である著者がどのように「社内失業」について語るのか。
そしてどのように締めくくられるのか。

 

 

救いは…あるのか…。

 

 

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本『社内失業』のざっくり概要

『社内失業』の概要をざっくりご紹介します。

 

 

『社内失業』は、会社に属しているにもかかわらず仕事が十分に与えられず暇な人を『社内失業者』として、社内失業者の実態や社内失業が起きてしまう原因を社会・職場・上司・人間関係などの複数の観点から分析し、社内失業を解決するにはどうしたらいいかについてまとめられています。

 

 

小難しく言いましたが、

 

 

「社内失業の現状ってこんな感じなんだよ!」
「気楽なもんだと思ってるかもしれないけどこんなきついんだよ!」

と訴えつつ

 

 

「社内失業者になってしまう人が悪いんじゃないんだよ!」
「致し方なくそうなってしまったんだよ!」

ということを社会的背景を根拠にして表現してくれています。

 

 

社内失業者へのインタビューが7割、
社内失業が起きてしまう社会的な背景についてが3割でした。

 

 

発行は2010年。10年以上前の本ですね。
リーマンショック直後なので、夢をもって仕事に就いたものの景気変動によって仕事が激減し、社内失業に至った…という人も多い時代だったのかもしれません。

 

 

著者は増田不三雄さん。
現役の社内失業者です。ぞくぞくしますね。

 

 

読みやすく、300ページ弱の新書ですが2時間程度で読了しました。

 

 

ちなみにこの本の一番のテーマは『社内失業は、自らなりたいと思ってなっているわけではない』ということを世間に訴えること

 

 

本の中でも

「社内失業とは組織や社会の構造上、どうしても生まれしまう存在だ。個人の資質と関係なく起こるものだ」というメッセージが世間に広がるきっかけになれば

『社内失業』本文より引用

と語られています。

 

 

ターゲットは世間一般。

 

 

仕事が暇で悩んでいる人たち向けではないので
社内失業をどうやったら改善できるのか?
どうしたら脱出して、幸せに働くことができるのか?
については多くは語られていません。

 

 

なので、今まさに仕事が暇で気が狂いそうになっている人が藁にもすがる思いで
「現役社内ニートの人が書いた本か…何か参考になることがあれば…」
と手に取ると、「社内ニートになってしまうのは自分のせいではないってことはわかったけど、どうしたらいいかはわかんなかったな」と感じると思います。

 

 

そのあたりを割り切った上で読むのがおすすめ。

 

 

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感想は一言でいうと、「救いがない」

「社内失業者」という言葉にいまいち馴染めなかったのですが、時代の問題かもしれません。今は「社内ニート」といった方がしっくりきますね。

 

 

あと『失業』という言葉が重い!
自分に『社内失業者』というレッテルを貼るのは抵抗があったのでずっと『社内ニート』と読み替えながら読み進めていました。

 

 

さて、感想ですが
一言でいうと

 

 

救いがない。

 

 

そう、救いがないんですよ。
いや、いい意味で。

 

 

いい意味で救いがないってどういうことよって感じですが、
この救いのなさが、めちゃくちゃリアルなんです。

 

 

文中では「社内失業の原因は本人ではなく、社会であり職場であり、上司やそれをとりまく人間関係である」と語られているのですが

 

 

悩んでいるこちらとしては「…え?で?それでどうしたら???」と思うわけですよ。

 

 

わたしたち社内ニートは、
悔しさ、みじめさ、情けなさ、孤独、無力感を抱え
あがけどあがけど、消えていく努力に打ちのめされ
あきらめて、ただただ沈んでいくばかりの日々に虚しさでいっぱいになりながら

 

「しかたない」「どうしようもない」という言葉で自分を納得させながら生きています。

 

 

文中でインタビューをうけている人たちもそう。
仕事がないから、企画や提案をいくつも作って上司に持っていくけども、検討されるどころか見てもらえることすらなく、そのうち抗おうという気持ちすら失って、ただぼんやりとパソコンの画面を見ながら時間をつぶしている。仕事の話をすることができないために、同期との飲み会にも参加しなくなり、社内の人の関わりが減り孤立していく。

 

 

っあーーーーーーーー!!!!
救いを、救いをくれ…。

 

 

でもそれが社内ニートのリアルだと思うんですよね。

 

 

ものすごくリアルでした。
さすが現役の社内ニートの人が書いた本。他の人には絶対に書けないでしょう。
自分が社内ニートとして経験したすべてが余すことなくそこにありました。

 

 

あくまで世間に『社内失業』の実態を訴える本なので、解決策はそんなに書かれていないのですが、この「これぞという解決策が明示されない」というところに作者自身が現役の社内ニートであり、今まさに苦しみから逃れられず問題の最中にいるからではないかということを感じます。

 

 

もちろん、社内ニートは原因が明確でないからどれを解決すれば改善すると言い切れないからというのもありますが、なんかこう…ぞっとするリアルさがありました。

 

 

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『社内失業』を読んで自分なりに考えたこと

普通に働いている人がこの本を読んだら「はーそうなんだ、そういう事情でそうなってしまう人がいるんだね、勉強になった」という感じなんだろうなと思いますが

 

 

その不遇な立場にぽとんと落とされてしまったわたしたちは一体どうしたらいいだろう。

 

 

この本を読むことで「社内失業」というものを客観的に見つめることができたので自分なりに考えてみました。

 

 

それがこの2つ。

  1. 少しでも多くのチャンスがくるようにする
  2. チャンスがきたら、確実に掴めるように準備しておく

 

急にチャンスの話しだしたなこいつ、という感じですがこれには理由があって
本の中では多くの社内ニート経験者へのインタビューがあり
その中で「解決できた」という人のパターンがこれだったんですよ。

  1. 他の人の退職に伴う引継ぎ、部署異動
  2. 転職

 

 

転職はともかく、退職に伴う引継ぎや部署移動は自分の努力だけでなんとかできることでもないですよね。

 

 

だからといって、こんなチャンスが「何もしないで勝手に降ってくる」こともほぼないじゃないですか。

 

 

誰かが退職するからと言って、自然に仕事が暇そうな自分に引継ぎされるとは限りません。
「やる気がない」「スキルがない」と思われていれば、むしろ避けられてしまうでしょう。

 

 

部署異動も、会社にもよると思いますが希望していない限りはかなり難しいと思います。
転職も、スキルやアピールできることがなければ面接の突破は簡単ではありません。

 

 

チャンスがくる人は、チャンスがくる土台があると思うんですよ。

 

 

だから、チャンスがくるような土台をつくるために

・日頃から仕事を増やしてほしいと主張しておく
・部署異動を希望しておく
・資格をとったりPCスキルを磨いたり勉強をしておく

といったような下準備をしておくことが大切だと思います。

 

 

自分が実際にやっていたことで「そういえばこれもチャンスの土台になっていたな」と思うことというと
日頃から部署問わず色んな人に「何かあったら仕事振ってください、暇なんで」と言ってまわっていたら、人手が必要な時や雑務が増えた時に呼んでもらえることがたびたびありました。ありがたい。

 

 

暇だということを周りに知られたくないという気持ちもありますが、知ってもらえているおかげで仕事を振ってもらえたり、新しい業務が増えたときに担当にしてもらえたりとメリットの方が大きかったと感じます。

 

 

部署異動は希望してましたが無理でしたね…。
他の部署で求人出してるのを発見したので「わたしやりたいです!!!」と申し出たのですが、上司の反対にあって異動できませんでした。異動させないなら仕事くれよな。

 

 

あとは限界がきたらいつでも転職できるように、資格めちゃくちゃとりました。
仕事が暇すぎて勉強してたら資格を取りまくれたのでオススメ教えます

 

 

事務スキルが低かったので、Excelの勉強も。
仕事が暇!エクセルの勉強したいと思った時に便利な無料サイトまとめ

 

 

そうは言ってもチャンスなんてそうそう巡ってこないので、
チャンスが来るまでは充実した暇つぶしができるように暇つぶしレパートリーをコツコツ増やしました。
【ガチで仕事暇な社内ニート厳選】ばれない×役に立つ暇つぶし法
仕事が暇な時にこっそり見るサイトまとめ【仕事関連~勉強ができるサイトまで】

 

 

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まとめ

本『社内失業』から得たものは、
「社内失業という現象を客観的に見る」ことです。

 

 

社内ニートになってしまうのは自分のせいではない!と思ってはいましたが
自分が考えていた以上に深刻で、大きな社会問題だったのだなと改めて感じました。

 

 

つらいなぁと思ったのは、この本が書かれたのは10年以上前だということ。
10年以上前に社会問題とされたものが、今もなお存在し続けていることです。
明らかに時代は変わったのに、まだ同じ目にあっている人がたくさんいるわけですよ。

 

 

泣ける…。

 

 

意図せず社内ニートという立場になってしまったわたしたちにできることは
こんな不幸を生み出した社会や職場・上司を恨むことではなく
少しでも解決を図るために、自ら動き、チャンスの土台を作ることだと思います。

 

 

そんなことを言っても、わたし自身、状況を変えるために幾度となく行動して幾度となく無にされて心身ともにバッキバキなのでそう簡単に「努力しようぜ!」とは言いたくないのですが

 

 

完全にあきらめるよりも、少しでも何か仕掛けておいた方がチャンスが来る可能性は高まります。気も紛れます。「何もしない」より「何かしてる」の方が楽しいじゃないですか。

 

 

それまでは、あきらめたふりをして暇をつぶしていきましょう。
少しでも気が楽に時間を過ごせるように。

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余談ですが
著者の増田さんは今どうしてるのかな?と思いブログとTwitterを見てみたところ
なぜかブログもTwitterアカウントも消えていたんですよね…。
どうしたんでしょう。ブログ読みたかったな。幸せでいてほしい。

 

mojaco

もじゃこです。
婚活しまくって結婚相談所で出会った人と結婚しました。めちゃくちゃ暇な職場に計7年います。暇すぎて資格めっちゃとりました(簿記、宅建、ビジ法、登録販売者、社労士など)。いつか日本一周して一番気に入った土地に移住したい。

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