お気に入りの革のパンプスが、履くたびにストッキングに色移りするようになりました。
こんな感じでつま先が真っ黒。
靴自体は現役で、見た目も履き心地もいいのですが
毎回こんな風に真黒くされてしまうので、そのたびにストッキングは漂白。靴を脱ぐような機会のある日はもちろん履けません。
▼見た目はまだまだキレイ。
最近はほぼ履かなくなり、そろそろ処分するかどうするか…と悩んでいたのですが
もしかしてこれって…直したりできるんじゃない????
やっぱり何とかして履けるもんなら履きたいじゃないですか。
ということで、靴の修理屋さんと靴のメーカーそれぞれに聞いてみました。
靴の修理屋さんに聞いてみた!
駅によく靴修理のお店ありますよね。
今回はそんなお店に行って「こういうのって直せます?」と聞いてみましたが
答えは
NO!!!!!
靴の素材の問題なので、修理ができるものではないとのことで
すごすごと退散してきました。
靴のメーカーに問い合わせ&店舗持ち込みしてみた
あきらめきれず、今度は靴のメーカーであるダイアナさんに問い合わせをしてみました。
店舗は遠いので、まずは公式HPのメールフォームから問い合わせたところ
『色止めなどの修理ができるかもしれないので、店舗にお持ち込みください』
『日程をお知らせいただければ、店舗マネージャに申し伝え充分な対応をさせていただけるようにいたします』
と丁寧なお返事が。
店舗に持ち込みした結果
店舗に持ち込みしたところ、
・しかしスプレーでは永続的に色移りを防ぐことはできない
・完全な修理は不可能
とのことでした。
うーーーーーん
色止めのスプレーをしても何回履けるかわからないし、
気休め程度にしかならないかもしれない。
というわけで、今回は依頼せず持ち帰ってきました。
今回の色移りの原因は?
今回の色移りの原因についても見ていただきました。
原因は、経年劣化による靴側面の合皮に亀裂・破れ。
▼見づらいのですがこんな感じです。
本来であれば合皮に守られて革の染料が足に移ってしまうことはないのですが、
防波堤である合皮が傷んで破れたことで革がむき出しになり
革の染料が色移りしてしまうようになった、ということでした。
傷んだ靴の内側の修理は可能?
傷んだ合皮を張り替えすることは可能か?ということについても調べてみたのですが
靴を完全に分解しないとできない修理になってしまうようで。
ダイアナでもそういった修理は請け負っていないとのことでした。
ちなみに靴の内側のことをライニングというらしく
『ライニング 修理』で検索すると色々出てきます。
かかと部分の傷みなら駅の靴修理屋さんや自分でも修理できるのですが、今回はつま先部分。
そう簡単にはいかないようです。
そもそもなんで色移りしちゃうの?
そもそもなんで色移りしてしまうんだろう、という話ですが
「革は染料で染められているから」なんですよね。
そう簡単に落ちるような染料ではないですが
湿度や摩擦があると溶け出し、色落ちや色移りを起こしてしまいます。
確かに雨の日に肩に本革のバックかけてたら肩に色ついたことあったなー…
汗や雨などで湿気がこもりやすく、歩くたびに摩擦の起きる靴は染料にとって過酷な環境でしょうね。
今回の靴は最初から色移りがあったわけではなく、買ってからしばらくは問題なく履けていました。
もともと特別な日に履く用に買ったものなので履く頻度は低かったのですが
何年か経った頃から徐々に色移りが気になるようになり、最近ではとても履けないほどに色がつくようになってしまいました。
靴の中をよく観察してみると
足の触れる内側は直接革ではなく、布が貼ってあります。
繰り返し履くことによる摩耗や経年劣化でこの裏地の布が傷み、革の染料がストッキングにまできてしまっている、ということが色移りの原因でした。
そういえば雨でぐっしゃぐしゃになったこともありましたね。
履く頻度は低かったのに…と思っていましたが、結構なダメージを与えていたようです。
なんとかして履き続けたい時はどうする?
しかし色移りするようになったらもう捨てるしかないのでしょうか。
いや、まだ捨てたくない。
もうちょっとあがいてみたい。
ということでどうしたらいいか調べてみたところ
解決法は2つでした。
- 色移り防止スプレーを使用する
- 黒いストッキングで履く
①色移り防止スプレーを使用する
なんと、色移りを防止するスプレーがあるんですよ!!!
ダイアナさんでも「色止めのスプレーをかける対応ならできる」と仰っていただきましたが、ネットでも買えば自分でできます。
▼色移り防止スプレー
靴の中にシューっとするタイプ。
完全に色落ちをなくすとまではいきませんが、少しマシにしてくれます。
使い方は
・30分ほど乾かす(陰干しする)
・もう1回、1~2秒シューっとする
・30分ほど乾かす(陰干しする)
乾かす時間を挟んで2回にわけてスプレーするという感じですね。
1回やればずっと色落ちが防止される!と永久的なものではないので、定期的に行います。
あまり安くはないですが、お気に入りの靴がまた履けると思えば…!!!!
革の色止めに使用する『レザーコートを塗る』という手もありますが、靴のつま先部分は塗りにくいのでやっぱりスプレーで。
▼レザーコート
②黒いストッキングで履く
移る色が黒なら最初から黒いストッキングで履けば色移りしても気にならないよね!という元も子もない話です。
薄いストッキングだと場合によっては素肌まで染まってしまうのですが
足は数日すればきれいになるし…
爪が染まったとしても切ったり削ったりすればきれいになるし…
ちなみに、内側に何か布とかカバーになるものを貼り付ければいいのでは?と思って試してはみたのですがうまくいきませんでした。ティッシュは詰めたら粉々になって悲惨でした。
まとめ
色移りするようになってしまった靴を直すことはできませんでした。
ダメ元ではありましたが、残念な結果です。
しかし色移りするようになっても、まだまだ履けるお気に入りの靴はそう簡単に捨てる気持ちにはなれません…。
今回は防水スプレーと黒ストッキングで延命!!
色移りしちゃうけどまだ履きたい、とお悩みの際はぜひ試してみてくださいね。