仕事が暇で暇で無の境地を会得したもじゃこ(@mojaco117)です。
仕事をするために会社に入ったのに
そして会社は何かしらの業務をさせるために採用したはずなのに
仕事がないってどういうことなんですかね…?
社内の人や先輩に「仕事がなくて困っている」と相談しても、みんな聞いてはくれますが状況は変わりません。上司に聞いてみても、他人事でとても動いてくれる気配がない。
「なんでこんなにわたしが困っていて、会社にとってもすごく無駄なことなのに誰も何もしようとしないんだろう…?」と思ったのですが
結局、「面倒」なんですよね。
わたしが「仕事をください」と言うということは、上司からしてみれば「もじゃこさんに渡せる仕事を考える」という仕事が増えるわけです。
黙って暇に耐えて、勝手に掃除したり片付けして時間をつぶして静かにしていてくれよ、というのが本音。その本音がチラッと見えた時、普通に相談しているだけじゃ何も変わらないということに気づきました。
ということで、状況を脱するべく工夫をこらし、上司に提案と話し合いを繰り返した結果、ついに「仕事が暇すぎて死ぬ」状態から這いあがることに成功したので
今回は同じように
- 仕事が暇で暇でしんどい
- 今の状況を何とかしたい
- 上司に仕事を増やしてもらえるよう相談したい
- 上司に相談しているが、何もしてくれず困っている
と思っているあなたに向けて
- 上司への相談の仕方
- 相談前に絶対に必要な準備
- 相談する際に話すべきこと
- 心構え
についてご紹介します。
「いや、普通に仕事ないんで仕事くださいって言えばいいんじゃないの…?」と思うかもしれませんが、「へぇ、考えとくよ」で流される可能性が大。
実際に繰り返し相談してあの手この手でチャレンジしてみて心底わかったのですが、上司が「これは動かないとまずい」と思ってくれるような状況を作りあげないと改善には向かっていかないんです。ほんと。
既に上司に何度も相談しているけれど状況が変わっていなくて困っている、という方は今すぐやり方を変えましょう。
そう、これは『相談』ではなく自分の要求を通すための『交渉』なのです…
仕事が暇で困る。相談するならまずは直属の上司へ。
状況を変えていくにあたって大切なのは、相談する先が誰かということ。
同僚や近しい先輩にいくら相談してもそれはただの愚痴にしかなりません。『状況を変える力』のある人を頼りましょう。
相談先は直属の上司(もしくは先輩)
相談する先はやはり、直属の上司です。
教育担当の先輩などがいれば先輩でもOK。
とにかく、あなたの管理者に当たる一番近い人です。
絶対にやってはいけないこと
ここで絶対にやってはいけないのは、一番近い上司をすっ飛ばして部長や社長など上の役職の人に直談判してしまうこと。
実際に他部署に在籍していた女性が同じように仕事が暇で困っていたのですが
「上司は頼りないから部長に言う!」
「部長から注意されれば上司も改善せざるを得ないでしょ!」
と意気込んで部長に直談判したところ、
何の状況も知らない部長は突然の話にびっくり。
部長から「どうなっているんだ」と言われた上司は自分をすっ飛ばされたことに怒り心頭。
上司には嫌われた上、「しかるべき人をすっ飛ばして勝手に部長に話をした非常識な人」という噂が流れたことで彼女は部内での立場が悪化し、周囲の信頼を失ったことで仕事を増やしてもらうどころではなくなってしまいました。部長は部長で、「部下の仕事の管理は上司の仕事だから」と言ってそれ以上は関与せず。
仕事を与えてくれない会社への不満や、一刻もはやく改善したいという気持ちはわかりますが順序だけはしっかり守るようにしましょう。
もし教育担当の先輩に話をした上で上司に相談したいということであれば、先輩に話す際に「上司にも相談しようと思っているんですが…」と伝えておくとトラブルになりません。
気軽に相談できる相手にまずは軽く「相談」もしくは「愚痴」として話す
いきなり「相談があるのですが…」と言って話をするとなると少し難しい…ということであれば、まずはかるく「相談」「愚痴」として「仕事が少なくて困ってるんですよね…」と話をしておくとその後の本格的な相談へのハードルがかなり下がります。
普段から直属の上司とはそこまで接点がないようであれば、何か書類を渡す際やすれ違った際に話しかけておくのも効果的。
そもそも仕事がない現状を知らない可能性もありますし、現状に何も困っていないと思われている可能性もあるので、「困っている」アピールをしておくだけで進展がある可能性もあります。
わたしは暇で仕事を探している時に上司にも声をかけ、日頃から『暇アピール』をした上で「仕事の件でご相談があるのですが、お時間いただけますか?」と切り出しました。
『話し合い』をする時は事前に十分な準備を。
状況を変えていくための話し合いは、相談というよりは『交渉』です。
上司に動いてもらうために徹底的な準備が必要です。
「相手は自分の味方で、当然相談すれば解決に向けて動いてくれるだろう…」と思ったら大間違い。
色んなタイプの上司がいると思いますが、面倒ごとを嫌う上司は多いもの。今すぐ解決しないと組織としての業務遂行に支障があるというわけでもなく、あなた一人が我慢すればいいようなことは先延ばしにしがち。
『これは本当に解決しないといけない』と思ってもらわないと動いてくれないということをまず念頭に置いてください。
つまり、「仕事が少ないので困っている」と伝えるだけでは
「仕事って自分で作るものでしょ?」
と言われて突き放されたり、
と言われて結局考えられることなく放置されたりします(実体験)。
真剣な相談を流されないためにも、しっかり事前準備した上で『真剣に悩んでいる』『このように改善してほしい』と具体的な話をしていきましょう。
必要な準備はこの5つ。
- 自分の考えをまとめておく
- 現状をわかってもらえる材料を用意しておく
- 期限を考えておく
- 話をする内容をあらかじめ決めておく
自分の考えをまとめておく
自分が今どのように考えているか、上司と話をする前にしっかり整理しておきましょう。
整理するポイントはこんな感じ。
- 仕事が少ないことでどんな支障が出ているか(毎日半日以上やることがない等)
- 仕事を増やすためにどんな努力や工夫をしたか(他の人に仕事をもらいに行く等)
- どうしたら仕事を増やすことができると思うか(他の人が抱える仕事を引き継ぐ等)
- なぜ仕事が少ないかについて(自分の能力不足がないか等)
- このまま仕事が少ないままならどうするか(転職など)
これはすべて話をするわけではなく、事前に十分に考えてまとめておくことで「自分がどうしたいのか」という目線で見ることができるようになります。
また、「仕事が少ない」と伝えた場合「自分で仕事を作れ」「仕事をもらいに行け」と言われる可能性が大。
その際に、具体的に「こんな努力や工夫をしています」と説明できると無駄に怒られなくて済みます。
現状をわかってもらえる材料を用意しておく
「暇」と一言に言っても、実際に真横で仕事を見ていない限り上司はあなたがどれくらい暇なのかを理解することはできません。
「そうは言っても何もないわけじゃないでしょ」等と言ってくる可能性があります。
ここで、役に立つのが「材料」「証拠」です。
1週間でも1か月でもいいので、毎日の業務記録を作ってみてください。
業務記録と言っても、単純に一日どんな仕事をどれくらいしたかを書くだけです。メモ書き程度で十分。
できれば何時~何時まで何をしたかまで書いてあると、一日にどれだけ仕事のない時間があるかが目に見えてわかります。
・一日に行った業務の内容
・時間ごとの業務内容
これ、自分で作っててめちゃくちゃむなしくなります。
わたしが会社にいる価値って…?
上司に見せたらクビになるんじゃないの…?
でも現状を明確にわかってもらわないと、危機感を持って対応してもらうことができないんですよ…。
期限を考えておく
期限を考えておくことも大切です。
ここでいう『期限』は2種類。
- 上司との間の期限
- 自分の中での期限
①上司との間の期限
これは、上司との話し合いの上で提示する期限です。
例えば、こんな感じ。
あなた「では1週間後にもう一度お話伺ってもいいですか?」
あなた「では2週間そのようにしてみて、またご相談します」
上司からの答えに対して、「わかりました」と返事をして終わってしまうとそこで終了してしまいます。
真剣に考えてくれる上司もいるかもしれませんが、だいたいの場合は「ふう、なんとか話を終わらせたな。しばらくこのまま様子を見るか」と流されてしまいます(実体験)。
しばらく待ってから「どうなりました?」と聞いても「まだ考え中だから待って」などとはぐらかされる繰り返し。これでは意味がありません。
上司には申し訳ないですが、逃げ道をなくすためにキッチリ期限を定められるように自分で考えておきましょう。
②自分の中での期限
自分の中での期限、つまり『いつまでこの状況に耐えるのか』という期限です。
いくら頑張っても結局のところ状況が変わらない可能性もあります。いつまで続くともわからない「何もしない時間」は本当にきついです…。
そんな時のために、自分の中で『〇〇までに状況が変わらなかったら、この仕事に見切りをつけよう』と期限を決めておくことをおすすめします。
本当に転職するかどうかは別としても、いつまでとゴールを決めておけば多少は耐えやすいもの。
それまでは暇な時間を使って勉強したり、スキルアップできることを見つけて少しでも有意義に過ごせるように工夫してみてください。
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話をする内容をあらかじめ決めておく
話し合いの目的は「改善に向けて具体的に何をしていくかを決めること」。ただ愚痴や不満を言っておしまい、では意味がありません。
そのためには、今回の話し合いで何を話し、どんな結論に持っていくかあらかじめ決めておくことが大切です。
具体的にどんな内容を話すかは次の項で詳しく見ていきます。
実際に話をする内容
話をする内容はこんな感じです。
わたしが話し合いを行った際もこの流れで話をしました。
- 現状と自分の意見を伝える
- 上司の意見を聞く
- 必要に応じて、現状についての材料を出しながら再度現状について話す
- 自分なりにどうしたらいいと思うかを話す
- 今回の話し合いで得られた結果を元に、「何を」「いつまで」するのかを明確にする
自分の意見を伝えるのはもちろん、上司の意見を聞くこともとても重要です。
・上司から今の現状はどう見えているのか
これを聞くことによって、新しいことがわかることがあります。
もしかしたら周囲の人は仕事をたくさん持っているのに、教える暇がないために仕事を渡すことができていないのかもしれません。
自分のスキル不足で仕事を回せない、ということもあります。
その場合はどう努力すれば仕事をもらえるのか聞けば状況の変化が期待できます。
わたしの場合は、1年上の先輩が仕事の引継ぎを上司から指示されていたにもかかわらず、自分でやりたいからと勝手に抱え込んでいたということがわかりました…。この先輩がやっかいな人で、これはこれでまた難航するのですが、ひとつ原因がわかっただけでも進歩です。
そして、一方的に不満を言うだけでなく『自分なりにどうしたらいいと思うか』を話すと話の進み方が段違いに変わります。
話し合いの締めには、必ず『今回の話し合いで得られた結果を元に、何を、いつまでにするのか』を明確にします。
というイメージですね。
こう明言されると、上司も「1か月後か」と意識してくれます。
これがないとずるずると問題の解決が先延ばしになってしまい、再度上司と話そうとしてもタイミングに悩んだり、どう話していいのかわからなくなってしまいます。
・「何を」「いつまでに」を明確に
1回の話し合いでは解決しないと覚悟しておく
残念ながら、たった1回の話し合いでは解決は望めません。
そもそも仕事しに来ているのに仕事がないという異常な状態なので、そんなに簡単には解決しません。
大切なのは何度でも話し合いを設けること。
そのたびに自分なりにその後工夫した点などを伝え、それでも改善しないので協力してほしい旨を訴えていくことです。
上司が「改善しない限り、こいつはずっとうるさい」と思ってくれればどれだけ面倒くさがりの上司でも動いてくれますよ。
上司が少しでも動いてくれたり、状況に変化が見られたら感謝を伝えるのも忘れないようにしましょう。上司が気を良くして、さらに協力的になってくれるかもしれません。
・少しでも改善があれば喜んで伝える
・真剣に「解決したい」という姿勢を繰り返し見せる
まとめ:上司への相談は『交渉』。しっかり備えて何度でもトライ!
上司との話し合いは『相談』ではなく『交渉』です。
相手は自分のために積極的に動いてくれる味方ではなく、ガードのかたいお客さんだと思った方がいいでしょう。
しっかり準備をして何度もトライ!
なんでこんなことをしなきゃいけないのかと心が折れそうになりますが、『普通に会社で仕事をする』状態を獲得するためには必要なことなんです…。
繰り返し頑張っても改善がなければ、自分の中で決めた期限で区切りましょう。
いくら頑張っても、何もしてくれない上司は本当に何一つ協力してくれませんし、会社内に暇な時間をひたすら過ごしている人員がいてもかまわないという組織ならどうしようもありません。
余計なことはしないで黙って我慢していてくれよ、と本音では思っている上司もいるでしょう。
こうなるとただ腹が立つだけです。
自分で期限を決めて、その期限が来たらすっぱり諦めて、わりきって暇な仕事を続けるか、転職を検討した方がいいです。
暇な時間に資格をとったりするのもいいですね。
わたしはガンガン勉強して、簿記・宅建・ビジネス実務法務検定2級など取得しました。暇のおかげ…!
▶仕事が暇すぎて勉強してたら資格を取りまくれたのでオススメ教えます
どうせ転職するなら、暇な時間を思い切り有意義に使って準備して、最高の転職をしてくださいね。