こんにちは!藤枝ふうふの(@haizen211)です。
このページでは、環境分析(SWOT分析)について書いていきます。
企業が市場競争に勝ち残るためには、自社の状況を把握し、競合他社に対して優位に立つ戦略を策定する必要があります。
戦略を策定するために外部環境(機会、脅威)と内部環境(強み、弱み)を分析するのがSWOT分析です。
経営学の基本書などで必ずでてくる分析で、上記の説明がされています。
しかし、この説明だけでは実際の分析方法がわからないと思います。
小規模事業者が実際に運用するときはどうすればいいのでしょうか
この分析は自社がどのような状況にあるのかを「見える化」していきます。
社長や各社員が頭の中で感覚として理解するものは多くありますが、
未来を考えるうえでは頭の中で出たり消えたりする情報ではなく書き出した情報で比較したほうが冷静に考えることができます。
また、ある人の常識が別の人にとっては初めて見聞きすることもありますので、情報を共有するためにも書き出していくことが重要です。
この分析は、会社の社長や幹部(役員)だけでなく現場の人間も加わって複数でやったほうが効果のでやすい分析になります。
それぞれの立場、人脈、経歴等で見え方や考え方は異なりますので、SWOT分析で決定する方針が会社であれば会社全体から分析者を選定します。
このSWOT分析は、個人でも利用することができます。
就職活動の自己分析や、ブロガーの記事テーマを考える際に利用しても良い効果を得ることができます。
SWOT分析に必要なもの
①付せん(できれば4色)
②ホワイトボードまたは、模造紙
SWOT分析では、自社の外部環境(機会、脅威)と内部環境(強み、弱み)を抽出して、その内容を踏まえて方向性を検討します。
外部環境分析とは、会社の直面する外部環境について機会となる要因(Oppornity)と、脅威(Threat)となる要因とを識別することです。
具体的には、出生率の低下は赤ちゃん商品販売会社にとって脅威となり、高齢化社会は介護事業者にとって機会となります。
外部環境は、ミクロ的な視点で分析をするため会社で変更や改善ができないことに対してどういう状況にあるかを考えます。
内部環境分析とは、企業の経営資源について、強み(Strength)と弱み(Weakness)を識別することです。
さらに競争相手んお強みと弱みとの相対比較を行います。
企業の経営資源とは、ヒト・モノ・カネ・情報をいいます。
では実際にSWOT分析の手順を説明します。
まずSWOT分析に参加する人へ①機会②脅威③強み④弱みを色を分けて書いてもらうために付せんを4色配布します。
この作業は個人個人相談をせずに行ってください。
その後、分析者の記入した付せんをホワイトボードを①機会②脅威③強み④弱みで十字にわけて貼っていきます。
分析者同士で似た意見が書かれた付せんがあれば重ねるか近くでまとめて、同じ認識をしている人が多いことがわかるようにしておきます。
全ての付せんを貼り終えたらホワイトボードの情報を確認しながら自社で何ができるかを検討します。
その際の戦略パターンは以下の通りです。
①強み × 機会 : 強みを活かして機会をつかむ
②強み × 脅威 : 脅威からの影響を最小限にとどめる
③弱み × 機会 : 機会を逸しないように弱みを克服する
④弱み × 脅威 : 撤退する
特に中小企業は、経営資源も限られていますので、強みと機会の付せんを主に確認して経営資源を集中投下したほうが経営競争に勝ちやすいかと思います。
経営資源を一点集中させる成長戦略をランチェスター経営と言い、弱者が強者へ勝つための戦略です。
ソフトバンクの孫社長も学び、実践していると言われています。
ランチェスター経営については、こちらのページで説明していきます。
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